2009年のTVアニメ放送時でした。
ゲーセンの脱衣ゲーム目的（笑）で麻雀歴はそこそこ長い。
しかし雀荘に通うまでハマったわけでなく、素人に毛が生えたレベルの友人同士、月イチ手積みで朝を迎える程度。
そんなニワカの麻雀バイブルと言えば天、アカギ。
麻雀通？な人から言わせれば失笑モノのレベルかもしれないが、それでもこの福本作品に衝撃を受け深い感銘を受けた。
そしてこの咲-Saki-である。
どうせ天アカギレベルのおもしろさではないんだろうとふんぞり返って見てみた。
……悪くはない、けど
2話まで見た感想。
プラマイゼロって凄いけど勝利に結びつかないからあんまり燃えない。
主人公の性格もソソるものがない。
でもなんか雰囲気とか演出とかは結構いい。それなりにおもしろくなりそうだ。
普通ならこのまま視聴継続するんでしょうが、すいません、実は自分ドラマとかアニメとか映画とか苦手なんです。
かなり引きがよくないと次に行く気力が起きない。自分のペースで読み進めれないものはどうにも……。
残念ながら「悪くはない」といった印象だけ残してファーストインパクトは終了。
ここからしばらく咲-Saki-のことは忘れます。
3年後、世間ではTVアニメ『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』放映開始。
普段は健全アニメなんか扱わない巡回サイト（笑）がコレのレビューを開始したことでその存在を知る。
ん、なに？ スピンオフ？
和が出てんのかー。
玄、灼、宥、憧、穏乃……って、これなんて読むねん！？
本編と時系列いっしょのトーナメント逆側？ おもろい試みやな……！
調べていくうちに3年前にはなかった興味がどんどん沸いて、ついには咲-Saki-を読んでみることに決定。
アニメだとまたつまづく可能性があるので、ネカフェに直行。
アニメは苦手だけど漫画は大好きという珍しいイキモノな管理人、庭取。
はい、見事にハマりました。
今では立派な咲厨デス！（にわか）
おぎやはぎが魔法少女まどか☆マギカにハマるというラジオ番組企画で「ナメてたんだろうね」って言葉があったんですが、まさにその通り。
自分の中で「天アカギには及ばない」というハードル下げがあって、ナメてた分、余計にハマりました。
なにより凄いと思うのが、対戦相手の描写。
ここまで徹底してキャラを掘り下げるというのはなかなかないんじゃないでしょうか。
スポーツバトル物、もしくは部活大会モノとでも言えばいいのか。
無名校に所属する主人公が全国優勝目指して突き進む…………腐るほどある王道ストーリーですが
そのどれもが、対戦相手は"敵"であり主人公たちの踏み台となり果ては路傍の石となりかわる。
しかし咲-Saki-の対戦相手はなぜか決して"敵"とは呼びたくない。
そこに存在する強烈な個。
絶対に誰かを好きになってしまう深さ。
試合が終わって物語に登場しなくなっても、見えないところで皆んなそれぞれの人生を歩んでいるんだろうな、と容易に想像できるほどキャラが立ってる。
また四人対戦という図式が余計に個性を際立たせるのでしょうか。
登場キャラの魅力は今まで見てきた名作スポーツ物の全てを凌駕してます。
伏線というか構成というか、後付けのご都合主義的な設定がほとんど見受けられない。
それどころかさらにはキャラ描写が行きすぎて、全国大会トーナメント逆ブロックをスピンオフとして同時連載させるという作者、小林立先生の力量に感服。
こんな試みがアニメ化までされるのはちょっと聞いたことがない。
挑戦的なメディア展開も素晴らしいです。
奇抜な設定でとにかく目を引いて、あとは行き当たりばったり出たとこ勝負な作品で溢れかえってる昨今。
まさに俺たちはこのような完全に計算・制御された物語を求めていたんじゃないのか！？
贅沢でニッチなニーズに応えてくれた咲-Saki-。
とにかくいろんな面で新鮮でした。
冒頭の所感、今では「エロ釣りの濃っゆい濃っゆい内容」に変わっております。
露骨なエロ釣りは好きじゃないんだけど、まあ今となってはそれも笑わせるためのものなんだいうことに気づいた次第。
メジャーではないにしてもハマる層からしたらとんでもなくのめり込んでしまう咲-Saki-。
遂には専用の咲-Saki-まとめアンテナまで作られ自分も非常に重宝しております。いつもありがとうアンテナの人。
基本このブログは他サイトが踏み込んでない、あまり胸を張ってとり上げられないモノ（早売り・ネタバレ速報・コラ画像・MAD動画とか）の紹介。
ぼくのかんがえたサーヴァント的に妄想で咲キャラのステータス表を作成などなど、アングラっぽいサイト目指してやりたい放題好き放題。
ニワカならではの浅い視点でがんばっていきます。
|ふたば咲-Saki-スレ| λ............＜さあ今日も画像拾いへ…………。
