

時は21世紀……。
麻雀の実力が人生を左右する時代に、
二人の天才女子高生が舞い降りる。
毎局プラスマイナスゼロで和了る少女・宮永咲。
全国中学生麻雀大会個人戦優勝者・原村和。
互いの生き様が交わる時、熱き物語の幕が上がる―――― !!
まず大前提として咲-Saki-の世界は"麻雀"が一大競技、つまり野球・サッカー並の人気スポーツとして浸透している世界でのお話である。
学校のクラブ活動としてはもちろん、プロリーグ・実業団チーム・地方独立リーグなどプロ選手としての活動が成り立つほど発展しており、インターハイ・インターミドルともなれば全国中継されるぐらいの厚い支持を受ける。
構造的にはほんと野球・サッカーと同じぐらい大きい規模のジャンルと考えてOKな、雀ゴロにとっては夢のような世界観!
ギャンブル、アウトローといったこれまでのダークな麻雀モノとは一線を画す健全スポーツ麻雀漫画、それが咲-Saki-である。
一家に一台、普通に自動卓があるとかすばらしいですな。
うちもそんなだったらもっと家族仲良くできていたんだろうか(´;ω;`)
――――あ、どっちみち俺、片親で一人っ子だしメンツ足りねーわ。 ←ウソです

清澄高校一年生、宮永咲。
ショートカットで線の細い文学少女。かわいい。
同じく一年生、須賀京太郎。
見た目さわやか系のイケメンだが三枚目な役割となってしまう悲しき男。(ウホッ的に)かわいい。
中学からお友達な二人は気軽に言葉を交わす仲らしい。
押しに弱そうな咲は最近麻雀にハマった京ちゃんに数合わせとして強引に麻雀部へ連れて行かれることに。

そこにいたのは同じ一年生の麻雀部員。
去年(中学3年)の全国個人戦優勝者である原村和(巨乳かわいい)。
タコスが大好きだという片岡優希(ロリつるぺたかわいい)。
強引に卓に着かされこの4人で打つことに。

いいね、咲ちゃん。
「もー、しょうがないんだからー」とか言ってなんでも頼まれてくれそう。
リアクションがかわいいから、ついついちょっかいかけてしまうという……!
カモ、もしくは生贄として連れてこられたみたいだが、半荘3回でラス(4位)は一度もなし。
かといってトップをとるでもなくイマイチぱっとしない麻雀だなとの評価に。

しかし実は3回とも収支がプラスマイナスゼロという驚愕の事実が発覚!


そう。
勝つことよりも難しいプラマイゼロ。
狙って合わすなんて到底むりだ!
そんな離れ業をなぜ彼女は繰り返すのか。
いや……繰り返せるのか?


―――― 私が打つといつもあんな風になっちゃうんです
なんとそれは狙っていたわけではなく、自然とそうなってしまう不可抗力の結果だった……!?
幼い頃から身に付いた一種の処世術のようなものなのか。
勝つことも負けることも是とせず、ただひたすら平穏に時が過ぎ去るのを待つだけ。
だから私は麻雀が好きじゃない。
彼女はそう、悲しげに告げるのだった。
でも宮永さん、できれば原村さんも傘に入れてあげて><
水も滴るイイ女になっちゃってるよ。
雨といえばスケスケイベント。
どれどれ、おっぱい和ちゃんはどんな形状のぶらじゃあを…………て、描かれてないや。
そんなヨコシマな目で見ちゃダメっすよね。すいません(*ノω・*)テヘ

元チャンピオンとして、麻雀を愛する者としてプライドを傷つけられた原村和。
再戦は拒否されるも部長・竹井久(
昨日から数えて4戦目。
今度は東風戦・赤ドラ4枚と得点変動が激しいルールに変更。
プラマイゼロを阻止すべく万全の布陣にッ。
…………だがしかしここでも咲は奇跡を起こす。
オーラスでとんでもなく厳しい条件、70符2翻(役満より難しいらしい)をクリア!
ぶっちゃけ勝利に繋がらん特技なんでいまいちしっくり来ないが、とにかくすごいぞ宮永さん!
5戦目。
部長から「勝つために打ちなさい」と指示される宮永さん。
プラマイゼロを身につけてから、勝つことを目的に麻雀を打つのは初めての試みのようだ。
自分だけ持ち点1000点というハンデ戦を想定して打ってみることに。

―――― 今日はコレ和了ってもいいんですよね
お、鬼や……鬼がおる……。
オーラスで嶺上からの四暗刻ツモ。てか嶺上開花何回目やねん!
自慢じゃないけど嶺上開花なんか今まで一回も和了ったことねーぞ!
この鬼っ! 悪魔ッッ…………でもかわいいよっ(*´Д`)
生まれてはじめて役満を和了ったことで歓喜に慄える宮永さん。
だがそれは私たちのような庶民の喜びではなく「いつもはできても崩してたよ…」という規格外な理由からだった!?
そらまあ役満なんか和了ったらプラマイゼロどころの話じゃないっすもんね……。
だがだがだがだが――――。
だがしかしだがしかし――――。
驚くのはまだ早い。
―――― でも勝つって難しいですね。またプラマイゼロになっちゃった。
な、なななななんと!
1000点スタートという仮設定を本気にしていた宮永さん。
トップ54200点が30200点に変換されていた!?
天然・天然・アンド・天然かわいい。

家族以外と打つ麻雀で初めての勝利。
初めてのよろこび(*ノノ)
―――― 麻雀を好きでもないあなたに負けたのがとても悔しい
悔しすぎる敗北に耐え切れず部屋を飛び出した原村さんの言葉が突き刺さる。
私、本当はどうなの……? やっぱり麻雀好きじゃないの……?
ていうか、勝った方が追いかけるってそれ微妙に死体蹴りじゃないないッスか?
「ねぇどんな気持ち? 負けて今どんな気持ち?」と煽るような宮永さんではないが、「楽しかった」ってのもあらためて考えるとヒドイw
でもいいんです!
そんなことは考えもつかずにはしゃいでる、純粋な宮永さんがカワイイんです!
おっぱい原村さんもきっと同じ気持ちのはずです!

世界一レベルが高いと噂の宮永家家族麻雀。
エエエエェェェェ(´Д`)ェェェェエエエエ
別居中なの?
雀卓あれば家族仲良くできるって言ったじゃないすか!やだー! ←言ってない
おかーさんと一緒に出ていったらしき雀牌ピースサイン?の照お姉さんはバリバリ現役で雑誌に載るほど活躍中らしい。
てかお父さんイケメンっすね。
あれじゃないの?
京太郎はお父さん目当てで咲ちゃんに近づいたんじゃないの?
それともお父さんの方から「あたらしいお母さんだよ」って京ちゃんを紹介するパターンなの?

――――もっと麻雀で勝ちたいんです……!!
様々な想いを胸に、ついに麻雀と真っ直ぐ向き合うことを決意した咲。
しかしまあ、ここも改めて考えるとちょっとアレなんだよね。
原村さんと打てて嬉しかった(勝ったし) ↓ 相手が原村さんだから楽しかった(中学王者相手に勝ったし) ↓ 原村さんともっとたくさん打ちたいんです(勝てるから楽しいし) ↓ もっと麻雀で勝ちたいんです……!!(原村さん相手なら負けるわけないし) |
やっぱり悪魔だよ宮永さんッ!!
なにはともあれ5人(+♂1)揃って公式戦デビューも可能となった清澄高校麻雀部がここに爆誕!
部長、思惑通りのホクホク顔でワロタ。
そしてここまでが【第1話~第3話/第0局】のプロローグであって、次から第1局開始となるわけですね。
うーん、凝ってる。
……まあ実情は、短期集中の試用連載が好評を得て本連載となったようですが、それでもセンスのいい構成。
隠れた才能を持つ主人公が徐々にそのベールを脱いで圧倒的な力を魅せつけていくカタルシス。
頭文字Dと似た感じの構図でしょうか。
うん、おもしろい。
とんでもない才能を秘めた主人公を加えた新生清澄麻雀部はこれからどんな活躍を見せてくれるのか!?
咲-Saki- 第1巻 その2へ続く……。